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「やるか、更にやるかの選択肢」|秋田出身のラッパーIRBが新曲で示す、蛇の道という生き方
秋田出身のラッパー IRB 。 同じクルーに所属するプロデューサー/ラッパーである Meguri Sasaki とのタッグを軸に、 自身の生き方や哲学を等身大の言葉で展開するアーティストだ。 そんな IRB が、3月11日に新曲「Ja no michi」をリリースした。 この曲で描かれるのは、遠回りでも自分の道を進み続ける覚悟だ。 タイトルの「蛇の道」は、曲がりくねった道を意味する言葉。その道を、理不尽や迷い、失敗をしながら進む人生の象徴として描き出す。 そしてフックで放たれる「やるか 更にやるかの選択肢」というラインが印象的だ。そこには、“やらない”という逃げ道は存在しない。 IRBのキレのあるラップからは、遠回りのように見える道をそれでも進み続ける。そんな覚悟がにじみ出ている。 info Instagram: https://www.instagram.com/illfreakyirb X: https://x.com/bikudonshachiku text by ドラム師匠

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ゆっくりと沈む夕陽を眺める時間|ケンチンミンが楽曲「Slow motion」で伝える"今"
大分出身のラッパー・ ケンチンミン が、約6年ぶりとなる2ndアルバム『Daphnia』をリリースした。同作には、日常の感情や人生観を深みのあるフロウで描いた楽曲が並ぶ。 そして3月5日には、アルバムに収録された楽曲「Slow motion」のミュージックビデオが公開された。 本作は、かつて〈 Chilly Source 〉のレーベルメイトだった illmore がプロデュース。水彩画のように淡く、 ふくよかな音像が広がり、えも言われぬ空気感に包まれた一曲だ。 未来の不確実性や社会のレールに揺れながらも、焦らず自分のペースで“今”を味わって生きることの大切さを歌っている。 ゆっくりと沈む夕陽を眺めながら、この時間を噛みしめる。 忙しさに追われる日々の中で、忘れてしまいがちな大切なことを思い出させてくれる。 info Instagram: https://www.instagram.com/kentinmin X: https://x.com/ken_tin_min text by ドラム師匠

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ストレートに吐き出す父親への怒り|Killwizが、新曲「YMGMFXXK」をリリース
ー母親から来た連絡「訴えられたらどうするの」ー 女性ボーカルグループ「Dr.Anon」のリーダーを務めていた Killwiz が、3月10日に シングル「 YMGMFXXK 」をリリースした。 本作は、3月18日に発売する2nd EP『GEN0ME』からのリード曲。電子音が慌ただしく交錯するトラックは、 「I AM NEW HYPER POP KING!」と自称する彼女らしい勢いに満ちている。 リリックでは、暴力的だった 父親への怒りをストレートに吐き出しながら、 その怒りをエネルギーにして自分自身を取り戻していく。 そのあまりに直接的な表現に、母親から「訴えられたらどうするの」という連絡が来たというエピソードは、この曲の生々しさを物語っている。 info Instagram: https://www.instagram.com/killwithcuteness/ X: https://x.com/__withcuteness TikTok: https://www.tiktok.com/@killwithcuteness text by ド

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Yvng Patraが、2020年に発表したralphの代表曲「Selfish」をビートジャック
国内最大級のヒップホップフェスティバル〈POP YOURS 2026〉が、今年は規模を拡大し、4月3日から5日まで3日間開催される。日本のシーンを象徴するイベントとして、その存在感は年々大きくなっている。 そんなフェスに向けた新企画として始動したのが、ビートジャックシリーズ「BOARDIN’」だ。 シーンを代表する楽曲のビートを次世代のラッパーが乗りこなし、新たな解釈で再構築するこの試み。初回のマイクを握ったのは、ラッパーの Yvng Patra 。 彼がジャックしたのは、ralphが2020年の代表曲「Selfish」だ。原曲の持つ荘厳かつ荒々しいエネルギーを土台にしながら、Yvng Patraは自身の言葉と経験を重ね、新しい“Selfish”を描き出している。 リリックでは「エコノミーからファーストクラス」といったラインでラッパーとしての成功を示唆しつつ、「電気止まる実家」といった過去の記憶にも触れる。決して恵まれた環境ではなかったことが、自分を突き動かす原動力であることを語っている。 受け継がれていくビート、要所要所で引用されるリリックや

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エネルギッシュで躍動感に満ちたラッパー|ramtboyが、長谷部誠をテーマした新曲「MAKOTO」をリリース
東京で活動するラッパー ramtboy が、3月4日に新曲「MAKOTO」をリリースした。 彼はラップをするだけでなく楽曲のプロデュースも行い、身体性を伴ったラップは躍動感に満ちている。 タイトルの「MAKOTO」とは、元サッカー日本代表キャプテンの長谷部誠のことだ。規律、自己管理、責任感といった長谷部が体現してきたストイックな精神性を、自身のラップへと重ね合わせる。 〈心の内飼う長谷部誠 サウナじゃ整わねえ〉 また、他人に流されず主体的であることを求めており、アーティストとしての在り方そのものを提示している。 info Instagram: https://www.instagram.com/ramt_boy/ text by ドラム師匠

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嘘だらけの世界を抜けて|3人組クルーDr.B Recordsが、哀愁を帯びた楽曲「Redwine Freestyle」のMVを公開
OWEN 、 Young Pack Boy 、 Choshin の3人からなるクルー Dr.B Records が、楽曲「 Redwine Freestyle 」のミュージックビデオを2月27日に公開した。 ラテン系クラシックを思わせるサンプリングが印象的な本作は、どこか哀愁を帯びた独特のムードに包まれている。重厚で陰影のあるサウンドの上で語られるのは、社会に存在する見えない制約や、嘘に覆われた価値観への違和感だ。そして孤独や苦労を分かち合う仲間との絆が強調され、暗闇から光を目指して突き進む姿が描かれている。 映像は、前作 「Goldollar」に続いて、 BULL FILMこと maeda_kashiho が務め、上品さとストリートっぽをうまく融合させ、楽曲が持つ独特の雰囲気を表現している。 info Instagram: https://www.instagram.com/dr.b.records_official/ text by ドラム師匠

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イントロに騙されるな|rirugiliyangugiliが「8mile」が描く破天荒な生き様
ーイントロに油断した瞬間、世界は暗転するー 関西のヒップホップ・コレクティブ・ CNG Squad の主宰者である ラッパー rirugiliyangugili (リルギリヤングギリ) が、 2月21日に新曲「8mile」をリリースした。 本作の最大の聴きどころは、イントロから仕掛けられた強烈な落差にある。 タイでTikTokを中心にバイラルヒットした楽曲「หมู หมา กา ไก่(日本語訳:豚・犬・カラス・鶏)」を大胆にサンプリングし、無邪気でキャッチーな空気感から幕を開ける。だがビートが切り替わる瞬間、リスナーは一気に奈落へと突き落とされる。 ドラッグや パンクを連想させる破天荒な 生き様を示唆するワードが羅列され、 自身の過去の恥を表現へと転換する姿勢を打ち出している。 スタジオか自宅しかない生活、"派手に死ぬ"という死生観は、 破滅と成功が紙一重で隣り合うストリート的美学を象徴している。 CNG Squadの楽曲「倍倍倍倍」でも見せた、 軽さと重さ、遊び心とダーティーさ。その振れ幅こそが、rirugiliyangugiliというアー

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東京で生きる外国人ラッパーのリアリティー|MARONIが新曲「Heavy Gravity feat.Y1ee Coyote」のMVを公開
ロシア・ウラジオストク出身、東京を拠点に活動するヒップホップ/R&Bアーティスト・ MARONI (マロニ)が、新曲「 Heavy Gravity 」のMusic Videoを2月26日に公開した。 本作で描かれるのは、東京という巨大都市の中で生きる外国人アーティストとしてのリアルな葛藤だ。在留資格、税金、母国の経済悪化、そして将来への不確実性。逃げ場のない現実が重くのしかかる感覚を、"heavy gravity = 重い重力"という言葉で表現している。 それでもMARONIはドラッグや幻想的な逃避ではなく「シラフ」で現実と向き合う姿勢を貫く。 客演には、茨城出身のラッパー Y1ee Coyote (ワイリー・コヨーテ)が参加。「重いくらいの方が良い期待とプレッシャー」というラインから、重力を“足枷”ではなく“成長の負荷”として捉え直し、楽曲のテーマを別角度から補強する。 重力に抗うのではなく、重さごと抱えて前に進む。その覚悟が、怒りを含んだ力強いラップに現れている。 info Instagram: https://www.instagram.c

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水のように流れに乗り、沈みながら浮上する|福岡のラッパーDNEが「Water feat Brrrsos」のMVを公開
日本とアメリカ、二つのカルチャーを跨いで生きてきたラッパー DNE 。 カリフォルニアでギャングに引き取られたという異色の経験は、彼のラップに独特の重力を与えている。現在福岡を拠点に活動する彼が2025年にリリースしたEP『404』から「Water feat Brrrsos」のミュージックビデオを公開した。 この曲は、自分を「水」というメタファーで描いたセルフポートレート。沈んでいく液体のように欲望と快楽に溺れながらも、音楽によって浮かび上がろうとする意志が感じられる作品。 レゲエのリズム感を取り入れたRageサウンドの上で展開されるラップは、どこか浮遊感を帯びている。反復されるフレーズと滑るようなフロウは、水が形を変えながら流れていくようだ。その動きこそが、いまのDNEの音楽を象徴している。 info Instagram: https://www.instagram.com/dne_092 text by ドラム師匠

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成功じゃなく、仲間との繋がりだった|ラッパーsh1tが新曲「8point」描く、変わり続ける現在地
真っ暗な部屋で自殺すら考えたラッパーが、いま仲間としか辿り着けない未来を眺める。 AbemaTV 『 RAPSTAR 2025 』で一躍注目を集めるラッパー sh1t (シット)。 1月11日にリリースした1stアルバム『 MY TRUE SELF』を引っさげ、 現在は全国15箇所を巡るクラブツアーを行なっており、活動の熱量が加速している。 そんな sh1tが、2月25日に新曲「 8point 」をリリースした。 本作で描かれるのは、今まさに変わり続ける自分自身の姿だ。 その変化は、『 RAPSTAR 2025 』の出演によってもたらされたというより、"8人"の仲間との出会いによって生まれたものだ。孤独だった視点は、少しずつ前へ向き始める。 そして気づいた「愛がありゃ充分贅沢」という価値観。派手な成功像を誇示するのではなく、音楽制作やオーディエンスとの循環を通して、精神状態が少しずつ塗り替えられていく過程が描かれている。 プロデュースを手がけたのは、元KANDYTOWNのメンバー Neetz だ。ソウルフルでみずみずしいビートは、sh1tの等身

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普通の幸せを横目に、音楽へ|北九州のラッパーfvziが、新曲『愚者愚者』で鳴らす未完成の決意
福岡県北九州市出身のラッパー fvzi が、1月31日にNewシングル「愚者愚者」をリリースした。 彼は、独学でビートメイク、ミックス・マスタリング、MV制作を行い、memphis rapやvaporwave等の美学に影響を受けたサウンドと、低音を生かしたラップが特徴だ。無機質でどこか退廃的な質感を帯びた音像の中に、情熱を潜ませている。 本作は、 周囲が家庭や安定といった “分かりやすい幸福”を築いていく中で、 娯楽や一般的な幸せを犠牲にしながらも、 音楽に賭ける葛藤と、孤独な闘争心が綴られている。 彼は自身の未熟さや欲深さを「愚者」と自嘲し、 今の現状をありのまま言葉に落とし込むことで、等身大の若者像を浮かび上がらせている。 今年こそは音楽で焼肉とか食いてぇけど おれに足りてない人望にスキルと時間 〜「 愚者愚者 」のリリックより引用〜 info Instagram: https://www.instagram.com/bvgg_wave_core X: https://x.com/bvggwave TikTok: https://www.ti

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異国のグルーヴとTrapが融合する|世田谷区のラッパーGYW BAY DAGRが、「OUTSIDE!! feat.KEWSER (Ivy) from SpiderWeb」のMVを公開
東京都世田谷区出身のラッパー GYW BAY DAGR が、 1stアルバム『UMI』に収録された楽曲「 OUTSIDE!! 」のミュージックビデオを公開した。 SpiderWebのメンバーであり、プロデューサー KEWSER (Ivy)を客演に迎えた今作は、日常の退屈さを打破し、スキルを武器に成功をつかもうとする力強い決意が表現されている。特に、「竜巻」「カミナリ」「東京を飲み込み」というフレーズから、シーンそのものを変える力になると宣言する。 トラックは、インドや南米の民族音楽的な要素を取り入れたリズムとtrapを融合させた独特の質感を持つ。異国的なグルーヴと都市的なビートが交差する奥行きある音像にも注目してほしい。 info GYW BAY DAGR Instagram: https://www.instagram.com/bay_sbb86 TikTok: https://www.tiktok.com/@gyw.bay.dagr text by ドラム師匠

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世代を超えて、カオスに鳴らすマイクリレー|PUNPEE & BIM「MUSEIGEN feat. C6ix, Bonbero,ANI」のMVを公開
2025年、 PUNPEE & BIM 名義で全国ツアーを行った2人が、新しいMusic Video「MUSEIGEN」を2月19日に公開した。 本作は、“制限のない状態(無制限)”をテーマに掲げた曲。「税金」「賃金」といった現実社会の象徴を、軽やかに笑い飛ばす。仲間と集まり、言葉とビートを交わすことで創造力が増幅していく。そんなヒップホップ本来の自由なエネルギーが楽曲全体を貫いている。 客演には、ガーナ・アクラ出身の新鋭 C6ix 、確かなスキルで存在感を放つ Bonbero 、そして ANI (スチャダラパー)を迎え、日本語ラップの歴史と現在が交差するマイクリレーが展開される。 世代やバックグラウンドの異なるラッパーたちが同じビート上で交差する構図は、まさに“無制限”を体現するものだ。 PUNPEEとBIMが共同プロデュースしたサウンドは、90年代レイブカルチャーを象徴するJungle(ジャングル)を基調に構築。参加するラッパーの個性に呼応するように表情を変え、生き物のように進化していく。ジャンルやフォーマットに縛られない自由な展開は、楽曲

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家庭内暴力により、今もトラウマを抱えるMel Edenが、愛を模索した新曲「A Kid」をリリース
2005年生まれ。長野県出身のラッパー Mel Eden が、新曲 「A Kid」を2月7日にリリースした。 彼は、これまでも過去の痛みや自分を縛る記憶についてラップしてきたが、本作ではさらに踏み込み、幼少期の記憶そのものへと視線を向ける。 導入部で語られる「愛する物も分からねぇ」という一節。この言葉の理由を少しずつ解き明かすように曲が進んでいく。 リリックの中で明かされるのは、父親からの暴力や、逃げ場のない家庭環境の記憶、その中で育まれてしまった孤独だ。 「大人になりたい」と願った子供の頃。しかし年月が経った今も、当時の感情がトラウマとして残り続けている。 だからこそ、ラストの「君と一緒に歌おう/この平凡な詩を」というラインは、彼の心の傷の深さを想像させ、リスナーの胸を締めつける楽曲に仕上がってる。 info Instagram: https://www.instagram.com/1meleden text by ドラム師匠

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都会に馴染めない感覚をタイトに表現|ラッパーMK woopが新曲「uproar」をリリース
ネオンが光り、情報が溢れ、誰もが何者かになろうと急ぐ街。 そのスピードに飲み込まれない視点を持つラッパーが、 MK woop だ。 東京を拠点に活動する彼は、グライムやガラージ、ドラムンベースなどUK由来のクラブサウンドを取り込みながら、都市で生きるリアルな感覚を音に落とし込んできた。 そんなMK woopが、2月11日に新曲「uproar」をリリースした。 本作は、コレクティブ〈NAMU〉の一員である プロデューサー・George Boltonを迎え、 押し寄せる低音が響く緊迫感ある作品。 リリックでは、自らを「低空舞ってるswallow」に重ねながら、流行や他者の価値観に迎合できない自分自身を静かに見つめる。成功やブランドがきらびやかに消費されていく都会の中で、それでも「逆の方向へ」進み続けようとする姿勢が提示されている。 英語を織り交ぜたラップには、タイトさの中に色気が宿る。 都会に息苦しさを覚えた人に届く一曲。 info Instagram: https://www.instagram.com/mk.woop X: https://x.c

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