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爆発的サウンドで描くまばゆい景色|e5が「KANTAN ft. Collie Wave」のMVを公開
HyperpopやDigicore到達したその先を音楽を、破壊的にクリエイトしていくシンガー/ラッパー e5(エゴ) 。 9月24日にリリースされたアルバム『MODE POP』から、韓国の新鋭ラッパー Collie Wave(コーリ・ウェイヴ) を迎えた楽曲「KANTAN」のMusic Videoが公開された。 本作のテーマは、「 自分らしく、軽やかに生きること 」。 タイトルの“簡単”という言葉は、決して表面的な軽さではなく、複雑な世界をシンプルに乗りこなすための“強さ”の象徴として描かれている。 ここに至るまでのに必要だったe5 の 内面的成長。過去にすべてを「難しく」感じていた自分を乗り越え、「眩しい景色=今の自分」に出会えた喜びを、爆発的なサウンドに乗せて解き放つ。 韓国語・日本語・英語を交錯させるCollie Waveのフックは、すべてを包み込むように肯定する。 年齢?関係ない! 이것봐 너무 쉽잖아(見てみな、超簡単でしょ) 이제는 너도 같이 와(今度はあなたも一緒においで) 맘가는대로 했더니 We made it 〜「KANTA


光と闇の狭間で|SIMONが新曲「Stay Unfaded feat. ralph」見せた“変わらないもの”の証明
2021年にEP『TRY』をリリースして以降、プロデュースや作詞家としての活動、さらには例の覆面プロジェクトなど、水面下では動いていたものの表立った活動のなかったラッパー SIMON 。 2025年も終わりが見え始めた頃、突如として新曲「 Stay Unfaded feat. ralph 」がドロップされた。沈黙を破るこの一曲は、SIMONが“色褪せずに生きる”姿勢そのものを刻みつけた作品だ。 トランペットの大人びた音色で始まるイントロは、JAZZYなムードを漂わせる。 しかし次の瞬間、叩きつけるようなキックが鳴り、Drillのリズムへと急転する。バウンド感と緊張感がせめぎ合うサウンドスケープは、まさに“光と闇の狭間”を生きる彼らのリアリティを映している。 SIMONのヴァースは、ヒップホップとは、 何もない場所に価値を生み出すカルチャー 。トレンドが移り変わる中でも、“変わらないもの”を探し当てようとする姿勢が、彼のリリックの中核にある。 続くralphのヴァースは、成功の裏にある現実を突きつける。終盤で投げかけられる「金も家も夢も所詮ルート


川崎Central Cartel発、MEGA-G「君の名は」が示すアンダーグラウンドの進化系
東京・城南エリア蒲田をレペゼンし、20年以上にわたりアンダーグラウンドの最前線を走り続けてきたラッパー"MEGA-G"。 彼が川崎南北の境界線に拠点を構えるレーベル“Central Cartel”から、EP『Try and Error』を10月22日に配信リリースした。 全編のトラックを手掛けるのは、同レーベル所属・弱冠18歳の新鋭プロデューサー"Mill1"。 そして監修には、川崎HIPHOP黎明期から現場を支えてきた"DJ SPACE KID"が名を連ねる。 世代も地域も越えたこの布陣が放つ一枚は、DOPEなエッセンスとリアルな息づかいが詰まった渾身の作品に仕上がっている。 その中でも今回ピックアップした「君の名は」は、11月5日にYouTubeでMVが公開。 壮大でシネマティックなMill1のビートに、MEGA-Gのスモーキーでスキルフルなラップが絡み合い、強烈な化学反応を生み出している。 注目すべきはやはりこの若き才能・Mill1。 直近ではバイラルヒットを記録した「IFE - ワルイコ Remix feat. 7」のビートも手掛け、シー


幻想の中で光るリアリティ|Manakaが新曲「Crown feat. 7」をリリース
元 Little Glee Monster のメンバーとして知られる Manaka が、ヒップホップへと本格的に舵を切り始めている。近年はラッパー Litty の楽曲「Cheese」に客演参加し、現在152万回再生されるなど注目を集めている。 そんな彼女が、11月5日にラッパー 7 をフィーチャーした新曲「 Crown 」をリリースした。 本作のサウンドは、ロマンチックで淡いトラックに包まれたドリーミーな世界。まるで絵本の中に迷い込んだような感覚を抱かせながらも、描かれているのは決して夢物語ではない。 Manaka は静かに自分の過去と向き合い、次なる“王冠(Crown)”をつかみ取ろうとする強い決意を歌う。 「このキャリアまるで宝石/私の真似できないよ到底」 リリックの中に、これまでの苦労や葛藤も織り交ぜ、幻想的だけで終わらせないリアリティがある。ラッパー 7 の可愛らしくも確信めいたリリックが、鮮やかなアクセントとなっている。 info Manaka Instagram: https://www.instagram.com/knm.


『RAPSTAR2025』敗退から早くも次章へ|AOTOが新曲「バイオリン」で鳴らす再起の旋律
AbemaTV『RAPSTAR 2025』で、シリーズ史上最多となる応募総数6780人の中から〈SELECTION CYPHER〉→12名まで絞られた〈フッドステージ〉へと駒を進めたラッパー・ AOTO 。 〈フッドステージ〉では、出身地である町田のこと、Mall Boysから影響を受けたこと、そして鬱と向き合った過去を赤裸々に語り、多くの視聴者に艶っぽいメロディアスなフローを奏でるラッパーであることを印象づけた。 残念ながら ファイナル進出を懸けた〈RAPSTAR CAMP〉への進出 こそ逃したが、 早くも次に向かって動き出したことを示す新曲 「バイオリン」を11月2日にリリースした。 これは、AOTOが鬱屈した気持ちを音楽へと変える“再起の一撃”だ。 「喉はバイオリン」という一節が、この曲の核心だろう。声を楽器に変え、痛みを旋律にする。その表現は、過去の自分と向き合いながら、試行錯誤を美学に変える彼のリアルがにじむ。 「誰も開けたことがないんだ この扉」と宣言するAOTOの目には、次の景色が見えているのだろう。「RAPSTAR」で物語が終わっ


ラッパー TIVE が、UKドラムンベースの疾走に乗って“意識の深層”へ迫る「LOGIN」をリリース
ラッパーであり、フィルムディレクターでもある TIVE が、 10月29日に新曲『LOGIN』をリリースした。 彼は、ラッパー $till.J.Cark とも共作しており、音楽フェス〈 りんご音楽祭2025〉に出演を果たし、 音楽と映像を自らで体現するアーティストとして注目を集めている。 本作はUKガラージ〜ドラムンベースの要素を取り入れた、目まぐるしいほどスピード感のある一曲。「音楽シーンにログインする」という意味と、「意識の深層にアクセスする」という二重の意味を、螺旋を描くように上昇していくイメージと掛け合わせている。 現実と非現実を往来するリリック。そこには シーンに対する鋭い視点があり、スキルに裏付けされた自己の進化を高らかに宣言している。 info Instagram: https://www.instagram.com/tive_by_me/ text by ドラム師匠


壊れたようでいて耳に残る|BYORAが楽曲「flowers-」で鳴らす不安定なリアリティ
東京を拠点に活動する3人組クルー・ BYORA が、12月にリリース予定の1stアルバム『jun!』へと繋がる先行シングル「flowers」を10月29日にドロップした。 メンバーは Shogo Mochizuki(Vo/Pro) , MÜKÜ(Vo) , Urban(Vo) 。ロックでもヒップホップでもなく、両者の中間を漂うようなサウンドスケープが彼らの持ち味だ。 本作では、ニューウェイブ調のヨレのないビートに、ノイジーに歪んだボーカルが絡み合う。どこか壊れたようでいて妙に耳に残る。その不安定さこそ、BYORAが鳴らす“今”のリアリティ。 「適当に深い風のWord 並べてら 実際に deepなこと言うほど考えてない 一切」 このラインが象徴するのは、SNS時代の“思考のフリ”を自嘲と遊び心で撃ち抜くオフビートな感性が光る。 そして、あなたに投げかけられるフレーズ 「Watchu gonna do(=何するつもり?)」 そこにどんな答えを返せるだろうか? info X: https://x.com/byo_ra_ Instagram:...


夏の余韻を飛び越えて|ラッパーHour €rackが新曲『I.L.M』が描く終わらない旅
ラッパー Hour €rack が、10月31日に新曲「I.L.M」をリリース。本人は「遊び散らかした2025年の夏を描いたサマーソング」と語るように、水中を泳いでいるような浮遊感あるトラックを優しい歌声で包み込んだ作品。 奄美大島やタイといった南国から感じたvibeを音で表現しており、広い世界への旅と刺激を求める冒険心が高揚感を誘う作品に仕上がっている。 リリースと同時に公開されたMusic Videoでは、彼の2025年の夏がVlog的に記録されている。レコーディング、ライブ、海中、突き抜けた青空──その全部が混ざり合い、まるでアルバムのブックレットを1本の映像に閉じ込めたようだ。 心地いい南の風を感じたい人にオススメの一曲。 info Instagram: https://www.instagram.com/hour_crack___22 text by ドラム師匠


ここがラッパーの原点|LEAPが地元・厚木市をテーマにした「Hood!! feat.Henny K」のMV公開
神奈川・厚木市出身のラッパー/DJ・ LEAP が、同郷のフィメールラッパー Henny K を迎えた新曲「Hood!!」を8月にリリース。10月27日には待望のMusic Videoも公開された。 本作は、タイトルにもあるように、厚木市を通称“Atown”と称した地元がテーマ。リリックには、高校時代の何気ない日常や、当時の友人・風景が細部まで刻まれている。"小田急Line" "清南高校" 、”放課後のドンキ” といったローカルな描写は、ノスタルジーとストリートの空気を絶妙にブレンドしている。 トラックを手がけたのは、〈Red Bull Music 3Style〉世界大会で4位を獲得し、近年はMasato Hayashi「N.I.C.K」なども手がけたDJ SAMこと 石川正浩 だ。直線的な808ベースではなく、生音のようにうねるベースラインが曲全体に温度を与え、リリックの“地元への熱”をより際立たせている。 厚木の“今”と“記憶”が交差するバースは、単なる地元讃歌ではなく、2人の原点回帰と再出発を象徴しているようだ。夜の街へ繰り出す姿の中に、彼


金だけじゃない|VelezLotus & NeS、「両手に大量のBands Remix feat. BabyNyca , Tete」が語る“もう一つの富”とは?
兵庫県川西市出身のラッパー VelezLotus と、仙台出身で東北ヒップホップシーンを牽引するラッパー NeS、 そしてAbemaTV『 RAPSTAR 2024 』 への出演で注目を集めた Yattこと Yata41 がビートを手がけたコラボ曲が 「両手に大量のBands」だ。 さらにフィメールラッパー BabyNyca と Tete を迎えたRemix版が、10月28日にリリースされた。 ここでいう "Bands" とは、紙幣をまとめるための帯(Band)を指し、「札束」や「大金」を意味するスラング。本作は、富と成功を追い求めるストーリーであり、彼らが自力で人生を変えようとする強い意志が描かれている。それをテーマに、4人がそれぞれの角度から表現している。 特に注目は BabyNyca のリリックだ。彼女は「過去のpain」を背負いながらも、それを「change」へと変えていく姿をラップする。さらに「仲間との縁(¥)」という一行で、金と絆を重ね合わせるワードプレイを披露。 あからさまな物質的成功に流されず、仲間との“縁”というもう一つ


CreativeDrugStore が鳴らす淡い夏の断片「あのさ」のMVを公開
ラッパーのBIM、VaVa、in-d、JUBEE、DJのdoooo、映像作家のHeiyuuからなるクルー・ CreativeDrugStore が、10月17日にEP『Generica』をリリースした。 「テーマは特に決めずに出来た曲をパッケージしました」とBIMが語るように、EPはリラックスしたムードで制作されたと思われる楽曲が並んでいる。 その中でも、フォーキーさとアンビエントR&Bの要素が入り混じった楽曲「あのさ」のMusic Videoが公開された。 2024年の夏前に、“夏”とは明言せず、メンバーそれぞれが夏のイメージでリリックを書いたという。街が少しずつ変わりゆくように、季節も少しずつ変わっていく。 暑さで何も考えられなくなった、ぼんやりした時間をやり過ごす儚さを、淡い色づかいで描いている。 初期の“かせきさいだぁ”のような文学性や、“RIP SLYME”のようなフローもあり、聴く者を'90sのノスタルジーに誘ってくれる。 info Instagram: https://www.instagram.com/creativedrugs


閉塞感を突き破る光|sheidA × D3adStock × Kiyoki のコラボ曲「Until I Die」がリリース
L.A.で生まれ、ニューヨーク、そして札幌と多文化の風を浴びて育ったラッパー/シンガー sheidA 。 独特のルックスとメロディアスなフローで知られ、AbemaTV『RAPSTAR 2024』をきっかけに一気に注目を集めた彼女は、ヒップホップの枠にとどまらない多彩な表現で進化を続けている。 そんな sheidA が、 D3adStock 、 Kiyoki と共に放つ新曲「Until I Die」を10月8日にリリースした。実はこの曲は、コロナ禍の閉塞感が残る約2年半前に制作されたもので、希望と解放のエネルギーを詰め込んだアンセムとなっている。 HOOKで繰り返される 「新しい世界をもっと見たい / Sing and dance all the way until I die」 というフレーズには、“この瞬間を生き切る”という強い意志と、光の中へ走り抜けるような生の肯定感に満ちている。 四つ打ちビートにシンセがきらめくサウンドが、ポジティブなマインドをさらに前へと押し出していく。 Music Videoは、Airaが監督を務め、syurinp


マンブルかつ心地よいフロウ|13KID'S が「free flow feat.LiTa $leepy &Bixey」のMVを公開
神奈川・厚木発、平成13年生まれの同級生5人で結成されたクルー 13KID’S 。7月25日にリリースした2ndアルバム『B CARAT』から、楽曲「free flow」のMVが公開された。 軽快なクラップ音とサイケデリックな音色が絡み合い、独特の浮遊感を生む本作。 その上を、彼ららしいマンブルかつ心地よいフロウを乗せていく。 リリックでは「派手な暮らし夢見るガキの頃から / 人生死ぬまでじゃん 好きに生きな」と、少年期からの夢を現実に変えようとする彼らの等身大の姿が描かれる。 仲間を信じ、音楽とともに走り続けるそのスタンスは、“刹那な世界でも止まらない”という覚悟そのもの。サウンドもメッセージも、今この瞬間を「free flow」=自由に流れる時間として生きていることを鮮やかに映し出している。 軽やかさの裏に、確かな信念を宿した一曲。 「好きに生きな」という言葉が、聴く者の心を軽くする。 info nstagram: https://www.instagram.com/13kid_s text by ドラム師匠


理屈ではなく、第6感で聴く音世界|JUMADIBA が「Strawberry Sense」のMVを公開
7月9日、3rdミックステープ『IEGUMO』をリリースしたラッパー・ JUMADIBA (ジュマディバ)。 高知を皮切りに全国11都市を巡るツアーを行い、10月24日には、いよいよファイナルとなる東京・渋谷 Spotify O-EASTでワンマンライブが開催される。 そんなJUMADIBAが、ミックステープに収録された楽曲「Strawberry Sense」のMusic Videoを公開した。 本作で繰り返される「Strawberry taste からの 6のセンスだ」のフレーズ。そこからリリックは、ナンセンスな情景から情景へと展開していく。 それは、論理よりも“感覚”が支配する世界が広がる。まるでシュルレアリスムの絵画を覗き込むように、第6感を信じて音の流れに身を任せるのが良さそうだ。 Takuto Shimpoが手掛けた映像は、小人になったJUMADIBAが本の世界を旅する幻想的な内容。夢と現実の境界を曖昧にしながら、彼の“Strawberry Sense”を視覚的に体感させてくれる。 音の世界に迷い込んでみて。 info JUMADIB


這い上がるために|Need a Flex × Kamuiが即興の生配信から生まれた新曲『WHY DO WE FALL?』をリリース
ラッパーの Need a Flex と Kamui がコラボした楽曲「WHY DO WE FALL?」が、9月29日にリリースされた。 本作は、Kamui が新たに始動したTwitch配信チャンネル〈 RAF_Studio 〉の新企画「 IN THE BOOTH 」から誕生した記念すべき第一弾。 配信中、Kamui が自身のビートを披露したところ、「もう乗せたくなっちゃう」と Need a Flex が即座に反応。即興でフローを乗せていく様子がリアルタイムで配信された。レコーディングの様子を見れば、Need a Flex の非凡さが理解できるだろう。 後にKamuiもVerseを蹴り、二人の共同名義による正式シングルとして完成した。 タイトル「WHY DO WE FALL?」は、映画『バットマン・ビギンズ』の名台詞──“Why do we fall? So we can learn to pick ourselves up.(なぜ人は落ちるのか?這い上がることを学ぶためだ)”──からインスピレーションを受けたもの。 音楽シーンで葛藤しなが
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