Tee Shyne、配信ライブで“引退”の真相語る「誹謗中傷のDM」で壊れた制作意欲―― その後の声明を追う

2025年11月2日、ラッパー Tee Shyne（ティー・シャイン） が突如、音楽活動からの引退を発表した。自身の公式声明によると、これまで予定されていた全てのライブはキャンセルとなり、関係者には損害の賠償を行う意向も示している。

Tee Shyneはこの1年間、人気オーディション番組「ラップスタア」を目標に活動を続けてきたが、目標を失ったことや、それに伴う制作意欲の低下を理由に挙げている。さらに、日常的に誹謗中傷や脅迫のDMを受け続けたことにより、精神的に疲弊したとも語った。

今回の発表はファンにとっても衝撃的なニュースとなった。Tee Shyneは「突然の報告で申し訳ありません」と謝罪しつつ、関係者への誠意ある対応を約束している。

詳細については、11月2日（日）午後8時から配信されたインスタライブ にて本人が直接語った。

SNS上では、Tee Shyne のこの決断を受け、ストリート・ヒップホップ・コミュニティから様々な声が上がっている。「このタイミングで？」という驚きとともに、「環境の悪さ」「アーティストにかかるメンタルヘルスの負荷」といった問題に言及する声も多い

一方で、ファンのコメント欄には「まだ早いよ」「身体が一番」「待ってる」といった温かなエールが並び、Tee Shyne が残してきた音楽的な痕跡に対する敬意と感謝の言葉があふれている。

SNS上では、彼の過去作品のリンクをシェアしながら「この曲で救われた」「この時代に必要な声だった」と振り返る投稿も多く、ラップスタアを通じて広く知られるようになった彼の存在がどれだけリスナーに影響を与えていたかが伝わってくる。

また、同世代のアーティストたちからも「いつでも帰ってこい」といったメッセージが寄せられ、Tee Shyne が築いてきた“現場との絆”の深さを物語っている。

Tee Shyne はこれまで、独自のスタイルとストリートに根ざした言葉選びで注目を集めてきた。華やかなシーンやSNSの光の裏で、孤独や葛藤を抱えながらも自分の信じる音を貫いたアーティストの一人だ。

今回の決断はファンにとって残念である一方で、アーティストとして真摯に自分と向き合い、限界と誠実に向き合った結果とも言える。

引退という言葉の裏には、Tee Shyne の“音楽への誠意”が確かにあった。今は一度立ち止まり、心と身体を休める時間に入るだけかもしれない。

彼の口から語られる“次の一歩”に、今後もシーン全体から注目が集まっている。