HIPHOPでよく聞く「NO CAP / REAL TALK / SLIME」の意味とは?USラップのスラングを解説
- Yudai Oikawa
- 18 時間前
- 読了時間: 3分

USラップやドリルを聴いていると、**「NO CAP」「REAL TALK」「SLIME」**という言葉を頻繁に耳にします。SNSやインタビュー、リリックの中でも当たり前のように使われていますが、直訳だけでは本当のニュアンスは分かりません。
この記事では、**USヒップホップの文脈で使われる「NO CAP / REAL TALK / SLIME」**をストリートの背景込みで解説します。
NO CAP(ノーキャップ)とは?意味と使い方
■ NO CAPの意味
NO CAP = 嘘じゃない / マジで / 本当の話
「cap」はスラングで 嘘・誇張・ホラ を意味します。
つまりNO CAP = キャップ(嘘)なし=「ガチ」「盛ってない」という意味です。
■ ラップでのニュアンス
NO CAPは、自分の言葉や生き方の“本物度”を証明するフレーズ。
金の話
成功談
ストリートでの経験
それが 本当だという強調 に使われます。
■ 歌詞・会話での使われ方
“No cap, I came from nothing”
“That’s no cap”
=マジで」「ガチな話」「冗談抜きで」
日本語ラップでも「ノーキャップで言うけど」のように使われ始めています。
REAL TALK(リアルトーク)とは?意味と背景
■ REAL TALKの意味
REAL TALK = 本音の話 / ガチな話
NO CAPと似ていますが、REAL TALKは会話や発言の姿勢を強調する言葉です。
■ NO CAPとの違い
NO CAP:内容が嘘じゃない
REAL TALK:本気で向き合う話題・正直な発言
REAL TALKの後には、耳が痛いこと・核心を突くことが来ることが多いです。
■ 使われる場面
インタビュー
曲中のモノローグ
ビーフ前の前置き
例:“Real talk, this rap shit saved my life”(本音で言うけど、ラップは俺の人生を救った)
SLIME(スライム)とは?意味とストリート文脈
■ SLIMEの意味
SLIME = 仲間 / ブラザー / 身内
もともとはYoung Thug(アトランタ)周辺のスラングとして広まりました。
■ なぜ「SLIME」?
直訳は「ぬめぬめしたもの」ですが、スラングでは
深い信頼関係
裏切らない仲間
同じ環境を生きてきた存在
を指します。
血縁ではない家族に近い感覚です。
■ ラップでの使われ方
“That’s my slime”
“Free my slimes”
=本当の仲間 / 捕まっている仲間を想う
ギャング・クルー文化とも結びついているため、軽い「友達」よりも重い言葉です。
なぜラッパーはこの3つの言葉を多用するのか?
① 「リアル」であることが価値だから
HIPHOPはどれだけリアルかが常に問われる文化。
NO CAP → 嘘をつかない
REAL TALK → 本音で語る
SLIME → 偽りのない仲間
すべて信頼とリアルの証明です。
② 一言でスタンスを示せる
長く説明しなくても、この言葉を使えば自分がどんな立場かが一瞬で伝わります。
日本語ラップで使うときの注意点
日本でもNO CAP / SLIME は広まりつつありますが、
軽く使うと薄く見える
文脈を知らないと寒くなる
ストリート色が強すぎる場合もある
意味と背景を理解した上で使うことが重要です。
特にSLIMEはUSではかなり“重い仲間言葉”なので注意が必要です。
まとめ|NO CAP / REAL TALK / SLIMEはHIPHOPの価値観そのもの
NO CAP:嘘なし・ガチ
REAL TALK:本音・核心
SLIME:信頼できる仲間
これらは単なる流行語ではなく、USヒップホップが大切にしてきた価値観。
意味を理解して聴くことで、ラップの言葉はただのフレーズから生き方の表明に変わります。










































































































































































































































































































































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