礼節をわきまえた侍精神が、彼らのHIP HOP哲学|ILL JOINT 2089 & Hanzo Reiza が「TATAMI X」のMVを公開
- ドラム師匠

- 8 分前
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大阪を拠点としながら、その全貌は謎に包まれたアンダーグラウンド・ヒップホップ・プロダクション・ILL JOINT 2089 。
YAMANE、JUMBO、ELOQ、TAISHI’S(EVC)、KEMURI-KURAGE、Caynn といった実力者が結集し、ラッパー/DJ/ビートメイカー/ダンサー/グラフィティと、多層的な文化が渦を巻くように一つの集合体を形成する。
2025年、彼らは Hanzo Reiza との共同名義でEP『TATAMI』を発表。そして11月15日、その断片をより濃密な形で示す「TATAMI X」のMVが公開された。
漂うのは、90年代後半アンダーグラウンドHIP HOPの妖気にも似た空気感。重心の低いビート、ザラついたドラムの質感、そして闇の底からこみ上げてくるような叫び。
そのすべてが、「今ここで言わなければならないものがある」という切迫した必然性を帯びている。
曲の中心に据えられているのが、タイトルにも象徴される“畳”のモチーフだ。
「No shoes on the Tatami!」
畳=聖域
土足厳禁=礼節とこだわり
を象徴する。
それは単なる和のギミックではなく、ヒップホップを戦いの場として尊重し、勝つための準備・鍛錬・覚悟を問うている。侍的精神が、まさに彼らのHIP HOP哲学だ。
そして本作最大の破壊力は、ラストのVerseを担う YAMANE 。言葉が“意味”を超越し、身体の全てを使い魂が語りかけてくる。言語化すればするほど本質から遠のいていきそうなので、ぜひ映像で確かめて欲しい。
info
ELOQ
KEMURI-KURAGE
text by ドラム師匠




































































































































































































































































































































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