ミュージックビデオMVを依頼したいインディーアーティストがやりがちな5つの失敗
- MR.X
- 5月5日
- 読了時間: 4分

〜「とりあえず頼む」では伝わらない。いい作品を作るために知っておきたいこと〜
MVを撮りたい。でも「どう頼んだらいいかわからない」「何から準備すればいいか迷う」。そんな声を、現場ではよく耳にします。
特に、セルフで活動しているインディペンデントアーティストほど、「MVの依頼」が初めてで、正直ハードルが高い。でも大丈夫。最初に少しだけ“やりがちなミス”を知っておくだけで、作品のクオリティも、ディレクターとの関係性も、全然違ってくるんです。
今回は、MVディレクターとして多くのアーティストと向き合ってきた立場から、「これだけは避けてほしい!」という5つの失敗例を共有します。

失敗①:「イメージはお任せします」丸投げ地獄
「任せる=信頼してる」って意味もある。わかる。でも、**イメージゼロ・参考ナシ・説明ナシの“完全丸投げ”**は、むしろ逆効果。
ディレクター側は「どんな映像が合うのか」「どういう見せ方をしたいのか」を必死に探ることになる。その結果、アーティストが後から「なんか違うんすよね…」ってなることも多い。
✔対策:最低限の方向性だけは共有しよう
好きなMVや参考映像(URLでもOK)
世界観:暗め?ポジティブ?日常系?
撮りたい場所のイメージ(ストリート?屋内?スタジオ?)
“全部決まってなくてもいい”。「こういうの、かっこいいと思ってる」
って一言あるだけで全然違う。
失敗②:「予算感を言わない」=ミスマッチの元
「この人に頼みたいけど、いくらかかるんだろう?」って思うのと同じで、ディレクター側も「どれくらいの規模感で考えてるのか」は最初に知りたい。
「やってほしいけど、お金の話しづらい…」その気持ちはわかる。でも言わないと、お互い損するだけです。
あるあるなのが、提案内容が豪華すぎて「そんなに高いとは思ってなかったです…」と破談になるパターン。
✔対策:「MAX○万円くらいで考えてます」と先に伝える
それが少額でも、伝えてくれた方がありがたい
ディレクター側も「その中で何ができるか」を組み立てられる
失敗③:「曲ができてない」「期日が曖昧」
これ、意外と多いです。「来月には曲が仕上がる予定なんで、そのタイミングでMVも…」という感じで相談が来て、実際には全然曲ができてなかったとか。
撮影日を抑えたのにキャンセルになると、ディレクターにも大きな損害が出ます。信用も失われるし、次は頼まれにくくなる。
✔対策:MVの相談は“音源が完成してから”が基本
仮でもいいから、デモを共有して
「この日までに公開したい」という目標も共有すると、逆算して動きやすい
失敗④:「修正は無限にできる」と思っている
完成したMVに対して「やっぱりこっちのカットがいいかも」「もうちょいゆっくり」など、修正の要望が入るのはよくあること。でも、**「ちょっとだけ変えて」「気になったら言うから修正させて」**みたいな感覚で要求を続けると、映像クリエイターとの関係が一気に悪化します。 構成などデザインで時間がかかる映像制作、アーティスト側の””ちょっとだけ変えて””でも嫌がる監督さんが9割以上だと思います。基本は最終判断は監督に委ねるのがベター!
MV制作は編集が最も手間と時間がかかる工程。 プロダクションによっては修正は回数にも限度があります。
✔対策:「修正は合っても1回まで」「具体的に伝える」を意識する
「何が気になるか」「どのタイミングを変えたいか」まで細かく伝える
修正はなるべく1回でまとめて依頼するのが◎
失敗⑤:「作品よりも距離感を間違える」
これは人間関係の話。たまにあるのが、制作中に過剰に馴れ馴れしくなりすぎてしまったり、逆に連絡を無視するようになったりするパターン。
MV制作は“信頼とチームワーク”が命。連絡が返ってこない、急に態度が冷たくなる…ってなると、どんなにいい曲でも、ディレクターはもう撮りたいと思わなくなる。
まとめ:MVは「頼み方」で未来が変わる
MVはただの映像じゃない。あなたの音楽の“世界観”を形にする、最強のツール。だからこそ、その1本のMVで、リスナーの印象が180度変わることだってある。
そして、いいMVを作るには「頼み方」「姿勢」「準備」がカギ。
この記事を読んでくれたあなたが、より良いパートナーと、最高のMVを作れるよう願っています。もし、「自分の音楽に合うMVがわからない」と悩んでるなら、遠慮なくDMください。
あなたの世界観、一緒に引き出します。

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