アメリカの人気ラッパー Lil Durk（リル・ダーク） が、拘留中の刑務所内で Apple Watchを不正に所持していた ことが発覚。しかも、見つかった際に 証拠隠滅のためデバイスを破壊しようとした として、当局が問題視している。

10月6日、検察側が殺人依頼事件の裁判に向けて提出した新たな文書によると、ダークは今年8月、拘留先の矯正局職員によって セルラー機能付きApple Watchを所持していたことが確認された という。

文書には次のように記載されている。

この行為を受けて検察は、証人への干渉や買収の恐れがあるとして、次の裁判で匿名陪審員制度（anonymous jury）の導入 を求めている。

今回が初めての違反ではない。2024年11月にフロリダからロサンゼルスの メトロポリタン拘置センター（MDC） に移送された後、彼はすでに 三者通話による不正な通信行為 を行ったと報告されている。

Lil Durkは現在、殺人依頼（murder-for-hire）容疑 で裁判を待っている。検察によると、彼は King Vonの死への報復として、Quando Rondoの殺害を依頼した とされる。2022年にカリフォルニアで襲撃が実行された際、標的は外れ、Quandoのいとこ・Saviay’a Robinsonが死亡 した。

この事件は全米で大きな注目を集めており、Lil Durkの裁判は 2026年1月6日に開始予定。弁護士側は現在コメントを控えている。