痛みを伴う経験を赤裸々につづる｜Jinmenusagiが、Newアルバムに収録された「うそさ」のMVを公開

2014年、ネットラップという枠組みを超え、「とんでもない実力を持ったラッパーがいる」とヘッズたちに徐々に名が知れ渡っていたラッパー。それが Jinmenusagi だった。

当時23歳で発表したアルバム『LXVE -業放草-』は、幼少期から青年期にかけての傷、怒り、孤独を赤裸々に描いた自叙伝として強烈なインパクトを残し、2016年の楽曲「はやい」のヒットで一気にブレイクすることになる。

アルバムを聴き返せば、マグマのような憤りが、いつ噴火してもおかしくない状態だったことが分かるだろう。

あれから11年。ついに『LXVE』の正式な続編となるアルバム『ALXVE（アライブ）』が、11月27日にリリースされ、その中から楽曲「うそさ」のMusic Videoが公開された。

過去と現在を行き来しながら、自分の人生につきまとう嘘と向き合った曲。

子どもの頃に大人たちから浴びせられた暴力や嘲笑、自己否定を植え付けた教育環境。夢を語った仲間たちが音楽を辞めていった現実など——

それらの出来事が、まるで終わらない悪夢のように現在の彼へ蘇る。

Verseでの畳み掛ける言葉とは裏腹に、曲全体を覆っているのはヒリつくような虚無感。

そんな満たされない思いが、いまもJinmenusagiにペンを握らせているに違いない。

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Jinmenusagi

Instagram：https://www.instagram.com/1eeyvng/

text by ドラム師匠