千葉雄喜 が2枚同時に発売したNewアルバムより、「流れる」のMV を公開|この時代ならではの先鋭さ
- ドラム師匠
- 6月19日
- 読了時間: 2分

千葉雄喜 が、3rdアルバム『永遠』とStillz & Yuki Chiba名義のアルバム『separated at birth』を6月18日に2枚同時リリースした。
最近の千葉雄喜といえば、「チーム友達」に代表されるシンプルかつ口ずさみやすいメッセージを軽やかなラップで表現していたが、この2枚のアルバムはその対極にあるといってもいいだろう。
Hiroto Taniguchi がプロデュースしたアルバム『永遠』では、ラップをしておらず、時にポツリポツリと語りかけたり、時にエモーショナルに歌い上げたりとフォーキー手触り。千葉雄喜の死生観が描かれており、花鳥風月といった普遍的な人の営みが感じられる内容だ。
一方、アルバム『separated at birth』は、コロンビア系アメリカ人のフォトグラファー兼フィルムディレクター Stillz と共同制作した作品。エレクトリックなサウンドを主体としながら、一曲一曲の中で感情の揺らぎがあり、ストーリー性が感じさせる作品に仕上がっている。
そして、両アルバムに共通して収録されている楽曲が「流れる」で、今作の核と言ってもいいだろう。アルバムリリースと同時にMusic Videoも公開された。
この曲では、人生にある痛みや別れ。その中から希望を見出し、恐れずに「ただ流れに身を任せて」、移ろいゆく美しさを受け入れていくことの大切さを歌っている。
ビデオでは、火を吹く男性や、広大な貯水庫、猿の温泉、神秘的な氷の構造物など、様々なロケーションが、抽象的で広大な世界観を表現している。
「流れる」は単なる楽曲に留まらず、視覚芸術と融合することで、より深くリスナーの心に刻まれるだろう。Tohji にも通じるこの時代ならではの先鋭さが感じられる。
今後も映像作品の公開が控えているらしく、千葉雄喜の動きから目が離せそうにない。
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Instagram:https://www.instagram.com/yukichiba_
text by ドラム師匠
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