【chill hiphop mix】⛈️雨の日に聞きたいplaylist ⛈️ より、新旧を織り交ぜたオススメの10曲を紹介
- ドラム師匠
- 2024年7月2日
- 読了時間: 5分
更新日:2024年7月5日

雨の季節には、外出の予定も立てられず部屋にいることも増えますよね。
「また雨かよ…」
なんて思ったら日は、chillなhiphopを聴きませんか?
筆者が、プレイリスター VERDE さんとコラボして、
雨をテーマにした【chill hiphop】プレイリストを作りました。
全31曲、新旧を織り交ぜた名曲集となっています。 この記事では、その中から10曲をピックアップしています。
雨のしたたるリズムに身を任せて、心地よいビートに浸って下さい。
◽️プレイリスト
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◽️楽曲ピックアップ
3House「Purple Rain」
メロウなR&Bを歌うシンガーでありラッパーである沖縄出身の 3House が、2018年に発表したデビュー曲。
雨粒のようなみずみずしい音色、憂いある歌声。混じり合う中間色、雨に映るネオン、憂鬱な気持ちなど Purpleが様々な意味を表している。歌声はみずみずしくスタイリッシュな楽曲に仕上がっている。
「ロマンティックな夜 濡れた服で踊るの」
JUMADIBA「rainy」
王道のヒップホップとは距離を置き、独自の世界観で人気を博すラッパー JUMADIBA 。
2023年に発表した10曲入りミックステープ『nobori - 上り』のラストナンバー。アンビエントを基調にしたTrapサウンドで、JUMADIBA自身がトラックメイク。
クラブ帰りの朝焼けのなかで楽曲制作に打ち込む姿や、電車やバスなどに乗って次々と変わる景色が描かれる。主語を曖昧にすることで、輪郭があるのかないのか分からない漠然とした心象風景。抽象画を見ているようで、余計に感覚に訴えてくる。
Nust B「雨と色」
2024年、楽曲「BeReal」をSNSでバズらせたNust B(ニューストビー)。熊本を拠点に活動しシンガーとラッパーの垣根を超えた楽曲を生み出している。
アコースティックギターをかき鳴らす本作は、本来人が行き来するはずの交差点を舞台に君の面影を探す。憂いのあるNust Bの歌声はどこか幻想的。しかしリバーブでは覆い隠せないトゲがあり、切なさが痛みに変わる。
交差点で移り変わる色は信号機はないものあり、映し出す心模様。
「涙はないからさ 今ならないかからさ」といった表現力が素晴らしい。
Kvi Baba「Luv Myself feat. AKLO & KEIJU」
HIPHOP最大級の音楽フェス〈POP YOURS2023〉の出来事。
KEIJUのライブアクトでありながら「自分の大好きな曲をやります」と言ってKvi BabaとAKLOをステージに呼び、演奏したのが Kvi Baba のこの曲だった。
2023年に発表された今作は、ジメジメした気持ちを吹き飛ばすべく雨の日に外出する心情が描かれている。
やっぱり上手くいかないなコーヒーの苦さに象徴されているも、Kvi Baba のメロディセンスが冴える。
BIPER「Rain On Me」
大阪 生野区を拠点とするラッパー BIPER が2019年に発表した曲。
彼の力強くて滑舌のいいラップは、言葉が素直に耳に入ってくる。
降りかかる雨は、もどかしさを象徴。
だからこそ、「Time to blow up 上がるだけ後は」というフレーズが意味をもつ。
Daichi Yamamoto & JJJ「ガラスの京都」
Daichi Yamamotoが、2024年に発表したアルバム『Radiant』に収録された曲。JJJが全曲プロデュースしたことでも話題になった。
彼が生まれ育った京都を歩きながら、流れゆく風とともに昔の記憶を呼び起こす。
「ガラスの京都」としているのは、壊れると粉々になる繊細さを表しているとも、雨に濡れて反射した町の幻想さを表しているとも言える。
京都の歴史的な深みは、イメージをかき立てられる。
なんだか京都に行きたくなった。
illrain, BUPPON & MuKuRo「KOMOREBI」
ビートメーカー illrain が2023年に発表したアルバム「ILL WORLD Ⅱ」のリード曲となった作品。
彼は「自分の作家性を全面に押し出すより、ラッパーが乗る為のビートを作る」と言っていたが、今作では感情が波紋を描くように押し寄せてきて、作家性が打ち出されている。フィーチャーしたのはキャリアの長いラッパー BUPPON と MuKuRo というのも関係しているのだろう。
ずっしりと腰にくるBoomBap。ビートに呼応するように、BUPPONの言葉は心の弱い部分にのしかかる。大雨が降る中で1人、叫びにならない叫びが聞こえてくる。
孤独にそっと寄り添う MuKuRo のHOOKが暖かく、雨上がりの後に見せる晴れ間を想像し、希望を託している。
J'Da Skit × Leo Iwamura - Lazy, Rainy feat . Mid-S
東京を拠点に活動するラッパーJ'Da Skit(ジェイダスキット)とビートメイカー Leo Iwamura が2018年に発表したジョイントアルバム『In My Life』に収録された曲。
HIPHOPでは珍しいマリンバを用いたトラックに心奪われる。マリンバの小刻みに叩かれた音色は、打ち付ける雨音のようだ。打楽器の隙間をすり抜けるように伸びやかなラップが心地いい。
この曲の続編と思しき楽曲「After the rain」もあるので併せて聴いてほしい。
Jin Dogg & THE UNCLE「雨の日の道玄坂」
Producerチーム・THE UNCLE と Jin Dogg のコラボ曲、第2弾。
軽快なギターリフに乗せて、Jin Doggが叙情的なメロディで歌う。
雨の中であなたの姿を思い出す。いつもの哀愁はなく、何かを言っているようで何も言ってない幻想的な心象風景。
間奏で挿入される奥住大輔のSAXの生演奏が印象的。最近、サブスク対応で曲がどんどん短く、機能的になる中、ソロパートをたっぷりと聴かせる楽曲は新鮮。 後半はSAXと歌がからみセッションをしているかのようだ。音楽的ふくよかさを感じて欲しい。
LIBRO「雨降りの月曜」
雨の曲といえばこれを思い浮かべる人が多いだろう。
最後に、いまだに語り継がれる日本のHIPHOPクラシックを紹介しよう。
1998年、HIPHOPが "日本語ラップ”と呼ばれ、メジャーレーベルが目をつけてオリコンチャート入りするなど空前の盛り上がりを見せていた時期。
ラッパー LIBRO が1stアルバム『胎動』をリリースする。
インディでの流通ということもあり爆発的なヒットとはならなかったものの、LIBROの
レゲエの影響を感じさせるアーシーかつ耳馴染みのいいフローが話題となる。
その後のLIBROの活躍もあり、アルバム『胎動』は名盤と呼ばれ、DJがかければ会場が沸くほどヘッズに愛される作品となった。20年の年月を経て、2022年にLP版が発売されている。
そのアルバムの代表曲が「雨降りの月曜」だ。印象的なピアノの旋律、ぐぐもったドラムはこの時期にしか出せない音像となっている。
雨をテーマにしたオススメの10曲を紹介しましたが、お気に入りの曲が見つかったでしょうか?またコメントしてくれると嬉しいです。
プレイリスター VERDE さんと次のプレイリストについてあれこれ企画しています。ぜひフォローしてお待ちください。では!
text by ドラム師匠
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