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HIPHOPライター▪︎DIGGERのPAPA-KIMGが9月30日にリリースした自身2作目のセレクトアルバム 「SoundSourcePool VOL.2」を全曲解説!

執筆者の写真: PAPA- KIMGPAPA- KIMG

SELECT ALBUM

「SoundSourcePool VOL.2」


[Release Info]

HIPHOPライターPAPA-KIMGが毎夜血眼になって曲をDiggして貯まった膨大な音源

「SoundSourcePool」(PAPA-KIMGオリジナルの造語)からセレクトとした珠玉の10選を配信!これからHIPHOPシーンで注目を浴びるアーティストを先取りチェック!


VOL.2では、もう一つトピックスとして10曲目の「L.J.N.B / State of mind pro GRADIS NICE」は未発表音源で今回初の音源化が実現されており、こちらはこのSELECT ALBUMでないと聞けない音源となっている。



[TRACK LIST]


1. 写楽,Reo Skaug / Not In Sight

pro carefreeman


滋賀のビートメイカー"carefreeman"が関西を中心に集うHIPHOPコレクティブ"G-KANKAKU"や"Cracks Amp"のメンバー"写楽"と"Reo Skaug"迎えた一曲。聴いた瞬間歓喜するほど、個人的どストライクなトイピアノを使用した哀愁混じりのビートに写楽、Reo Skaugがリリックを丁寧に紡いでいく。


写楽

Reo Skaug

carefreeman


2. Authentic Manners / allgunzup

Lyricist: Yin

pro 5$$


Authentic Mannersは川崎出身のラッパー・"Yin"(ワイン)を中心に、"3CS"、"5$$"、らDJ/ビートメイカーが参加するHIPHOPチーム。 今回取り上げた"allgunzup"はアルバム「DAT THING DUN」の収録曲。 5$$のシリアスで壮大なビートをYinの緩急の効いたFLOWが駆け抜けてゆく。


Authentic Manners

Yin

5$$

3CS


3. SINK - Lucifer


言葉の重み、存在感ただ者ではない。これまでの紆余曲折の人生から紡ぎだされる、シリアスかつDOPEなラップに心が奪われてしまう。

リリックにある「35?楽勝でまだ間に合う」とあるように決して若くはないが私も同感、大事なのはキャリアの長さじゃない、生きざま。


SINK


4. INISHALL-L / 別人

pro Quadokura


名古屋アンダーグラウンドクルー"DRAMASICK"の中心メンバー"INISHALL-L "「入り口と出口巧妙な手口獰猛な目つき」

このワンフレーズで一瞬にして曲の世界観に引き吊り込まれてしまう。名古屋LocalエリアのDOPEでいなたいHIPHOPを体感してほしい。


INISHALL-L

Quadokura


5. G-KANKAKU / JAMAN

feat. Ridho Louis, moz, KAZETACHI, 写楽, S-kaine & SOMAOTA

prod. Leo Iwamura


Gの感覚を司る猛者逹が集うHIPHOPコレクティブ"G-KANKAKU"の面々がlow、mid、high様々なトーンのラップが一曲に凝縮されている贅沢の極み。そして" Leo Iwamura"が紡ぎ出すbeatに関しても触れずにはいられない、何処と無くアジアンな民族音楽を倍速したような魅惑的かつ危険な香りのするbeatに思わずのめり込む。


G-KANKAKU

Leo Iwamura


6. NAVY MAGIC / Already a lot

prod.Dr.Flex.Nakano


兵庫を中心に活動するクルー"BULK MAIL"に内在する"Chakr@The3rd"と"seldom"による激渋硬派な2MCクルー"NAVY MAGIC"による一曲。Dr.Flex.Nakanoの女性ボーカルの効いたソウルフルなビートを2人のEDGEの効いたラップの絶妙な掛け合いに胸が熱くなる。


Chakr@The3rd

seldom

Dr.Flex.Nakano


7. GROOVY BRUNTS / NEIGHBORHOOD prod.Quidambeatz


川崎を中心に活動する"GROOVY BRUNTS "(メンバーは140、G-TRAP、TID)が"Lil Rob - Neighborhood Music"でも使われている大ネタ"Evelyn 'Champagne' King - I Think My Heart is Telling"を"Quidambeatz",がサンプリングした鬼メロキャッチーな一曲。


GROOVY BRUNTS

140

G-TRAP

TID


8. OneMi - マワリハナ

pro OneMi


西表島をhoodとしHIPHOPクルー"HERBANclique"のメンバー"OneMi"が2024年4月20日配信リリースした「マワリハナ」自らメイクした、脱力するダウナー系のビートに乗せて、無駄な力みの無いFLOWが極上のハーモニーを生み出している。


HERBANclique

OneMi


9. South Camp Clique (sin1raw . nishiki) / Bision23

prod. CSB


from kagoshimaのクルー『S.C.C (South Camp Clique) 』から"sin 1 raw" と"nishiki"による一曲。"CSB"のSKAっぽいリラックスしたビートにsin 1 rawのBoomBapスタイルのラップが面白い化学反応で聞き応えがあり、盟友nishiki との掛け合いも良きです。


South Camp Clique

sin 1 raw

nishiki

CSB


10. L.J.N.B / State of mind (未発表音源)

pro GRADIS NICE


九州鹿児島にルーツをを持つ"L.J.N.B"メンバーはLoco U2、JG、nishikiの三人で、それらの提唱するBの定義という事で三人の頭文字を取りL.J.N.Bとなっている。

今回の曲は冒頭のRelease Infoでも触れているがGRADIS NICEのビートをキックした未発表音源で私の前回のセレクトアルバムリリース後にメンバーの錦氏から託された取り扱い注意の激ヤバ音源となっている。もちろん今の所の私のセレクトアルバムからしかダウンロードできないので是非チェックしてほしい。


Loco U2

JG

nishiki

GRADIS NICE




【PAPA-KIMG(パパキムジー)PROFILE】


2005年頃からHIPHOPフリーペーパー「最前HIPHOP」でライターとしてのキャリアをスタートさせる。山のように届くデモCDを汲まなくチェックし、気になる曲を4~5曲レビューしていくというスタイルで数年間活動を続ける。


その後一定の活動休止期間を経て、 2020年頃からSNSを使用しレビューを書く事に大きな可能性を感じ、X(旧Twitter)とInstagramでHIPHOPライターとしての活動を再開。月間約15本前後レビューを投稿中。 ライター活動を開始した当時から「SoundSourcePool」(音源の貯蔵庫)の館長と名乗り、アンダーグラウンドシーンの音源収集には一切の妥協なく日々没頭している。


個人の動きと並行し2023年から、HIPHOPウェブサイト「SLUM HOODSTAR」のライターとしての活動も開始する。


各種SNSリンク:


過去作品

「SoundSourcePool VO.1」












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